家庭学習のサポート方法~英語編~

中学生になると、学校生活も勉強内容も一気にレベルアップします。その中で多くの保護者の方が不安を抱えるのが「英語」です。単語・文法・リスニング・長文読解と幅広い力が求められるため、子ども自身がどこから手をつければよいのか迷ってしまうことも少なくありません。
そこで今回は、「家庭学習のサポート方法~英語編~」として、保護者の方が無理なく関われる具体的なサポートの仕方をお伝えします。
1.「できた!」を実感させる小さな積み重ね
小学校で科目になったとはいえ、文法などを含めると、中学生にとって英語は新しい言語を学ぶ体験です。最初から完璧にできるわけではありません。大切なのは「小さな成功体験」を積み重ねること。例えば1日10個の単語を覚える、短い英文を音読するなど、小さな目標を達成することで子どものやる気が続きます。保護者の方は「昨日よりできているね」「発音が良くなったね」と、具体的に褒めてあげてください。
2.家庭でできる単語学習の工夫
英語学習において、単語の暗記は避けて通れません。しかし「ひたすら書いて覚える」だけでは中学生にとって負担が大きく、すぐに飽きてしまいます。そこでおすすめしたいのが「声に出して覚える」方法です。単語カードを使って1日数分クイズ形式で出し合ったり、学校の教科書に出てきた重要単語を一緒に音読したり、英単語アプリを1日5分だけ取り入れてみたり。
このように「短時間×反復」を意識すると、自然と定着が進みます。短い時間で構いませんので、ぜひご家庭で保護者の方が「問題を出す役」になってあげてください。勉強が対話の時間にもなり、親子の関わりが前向きになります。
3.リスニング力を育てる環境づくり
英語は「音」に慣れることが大切です。学校の授業だけでは量が足りないため、家庭での取り組みが成果を分けます。おすすめとして、学校の教科書の音声データを一緒に聞いて声に出してみる、YouTubeやポッドキャストなどのお子様の興味に合った英語コンテンツを時間を決めて一緒に楽しむ、短いフレーズを「かけ流し」にして耳に残すなどです。
ここでポイントとなるのは「意味をすべて理解しようとしなくてもいい」ということです。最初はリズムやイントネーションに親しむだけで十分です。
4.文法は「例文」で理解する
文法はどうしても苦手意識を持ちやすい分野です。抽象的なルールの暗記ではなく、「具体的な例文を丸ごと覚える」ことが効果的です。
例えば「I have a pen.」を覚えたら、次に「I have a book.」「I have an apple.」と入れ替え練習をする。こうすることで、文法の仕組みを自然と体感できます。保護者の方は、ぜひいろんな単語の例を教えてあげてください。ゲーム感覚で単語を入れ替えて遊ぶ形で関わると負担が少なくなります。
5.長文読解は「段階を踏む」
中学生になると、教科書の本文やテストでの長文が大きな壁になります。いきなり全文を訳そうとすると挫折しやすいため、次のステップを踏むのがおすすめです。
①単語レベルで意味を確認する。 ②文ごとに日本語にしてみる
③段落ごとに要点をまとめる ④最後に全文を通して読む
また、最初は「日本語訳を見ながらでもよい」と割り切りましょう。
慣れてきたら徐々に英文だけで意味をつかむ練習に移行していきましょう。
6.学習の習慣化が最大のポイント
英語学習は「一気に」ではなく「毎日少しずつ」が鉄則です。
毎朝10分間の音読や、寝る前にその日の単語を確認する、週末に家族で簡単な英語クイズをする。
このように生活リズムに組み込むと、勉強が「特別なこと」ではなく「日常の一部」になります。
「机に向かう時間を増やす」よりも、「短くても毎日続ける」ことを意識して取り組むことで、お子様の英語の力は伸びていきます。
どの科目にも共通することですが、英語は特に日々の積み重ねが大切です。
希飛塾では、こうしたご家庭での取り組みと塾での学習を組み合わせ、子どもたちが英語を「得意科目」にできるよう全力でサポートしています。ぜひ日々の家庭学習に、今回のヒントを取り入れていただければ幸いです。