結果発表の日に、私がいつも見る景色

3月上旬。
この時期になると、塾の空気が少しだけ変わります。
受験が終わり、
卒業の季節が近づき、
教室の机に座る子どもたちの表情が、どこか大人びて見えるんです。
そして毎年、必ず訪れる日があります。
それは、合格発表の日。
合格発表の日の朝、
子どもたちはいつもより少し静かです。
普段は元気いっぱいの子も、
落ち着かない様子で何度もスマホを見たり、
教室の窓の外をぼーっと眺めたりしています。
そりゃそうですよね。
今までの努力が、ひとつの形になる日なのですから。
でも実は、
私はこの日になると、いつも同じことを思うんです。
「この子たちは、もう大丈夫だな」って。
なぜなら、
受験勉強というのは、ただの勉強ではないからです。
例えば、
夏の暑い日。
友達が遊びに行く中、塾に来て黙々と問題を解いていた姿。
冬の寒い夜。
「先生、もう一問だけやって帰ります」と、最後まで机に向かっていた姿。
模試の結果が悪くて、悔しくて、
でも次の日にはまた来ていた姿。
私は全部見てきました。
だからこそ、思うんです。
合格はゴールではない。
でも、努力の証ではある。
そしてもう一つ、
この季節になると必ず感じることがあります。
それは、
子どもたちを支えていた「見えない力」です。
夜遅くまで起きて待っていたお母さん。
送り迎えをしてくれたお父さん。
「頑張ろう」と励まし合った友達。
受験は一人で戦うものに見えて、
本当はたくさんの人の支えの中で進んでいきます。
合格した子へ。
本当におめでとう。
でも、ここからが新しいスタートです。
新しい中学・高校・大学に入学すると、
勉強はもっと難しくなります。
部活も忙しくなる。
人間関係も広がる。
でも安心してください。
受験を乗り越えた経験は、必ずあなたを支えます。
「自分は努力できる人間なんだ」
そう知っている人は、どこに行っても強いからです。
そして、
もし、思うような結果にならなかった子がいたら。
どうか忘れないでください。
受験は、人の価値を決めるものではありません。
今まで本気で頑張った時間。
悩みながらも前に進んだ日々。
それはすべて、これからの人生の力になります。
私はこれまで、
たくさんの卒業生を送り出してきました。
そして不思議なことに、
人生で大きく伸びていく子は、
必ずしも「第一志望に合格した子」ではありません。
むしろ、
悔しい経験をして、
そこからもう一度立ち上がった子。
そういう子の方が、
何年後かに大きく羽ばたいていることが多いんです。
だから今、
どんな気持ちでこの文章を読んでいても大丈夫。
嬉しくて飛び上がりたい人も、
少しだけ前を向くのがつらい人も。
この春は、
みんなにとって新しいスタートです。
そして、これから受験を迎える在校生へ。
先輩たちの姿を見て、どう思いましたか?
きっと最初は、
「大変そうだな」と思ったかもしれません。
でも同時に、
少しかっこよく見えたのではないでしょうか。
努力している姿は、人を成長させます。
この教室でも、
また新しい受験の物語が始まります。
広島市南区段原にある希飛塾は、
ただ勉強を教える場所ではありません。
子どもたちが「本気で頑張る経験」をする場所です。
机に向かう時間。
悩む時間。
そして、乗り越える時間。
そのすべてが、
子どもたちの未来をつくっていきます。
3月は別れと始まりの季節。
少しだけ寂しくて、
でもどこかワクワクする季節です。
今年もまた、
新しい春がやってきます。
そして私は、
教室のいつもの席で思っています。
「次はどんな成長の物語が生まれるのだろう」って。 🌸










