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「集中力がない子」なんて、本当にいるんだろうか。

面談のたびに、同じ言葉を耳にします。
「うちの子、集中力がなくて……」

お気持ちはよくわかります。宿題の前に逃げる。
10分も経たないうちに鉛筆が止まる。「やる気があるのかな」と不安になる夜があると思います。

でも、この言葉を聞くたびに、私の中にひとつの問いが浮かびます。

その子は、本当に集中力がないのか。それとも、集中できる「条件」に出会っていないだけなのか。

今日は、そのことを、ある5年生の男の子の話を通じてお伝えしたいと思います。


Eくん、最初の5分間
最初に来たとき、Eくんのお母さんはこうおっしゃいました。

保護者:「家だと5分も集中できないんです。もうどうしたらいいか……」
私:「分かりました。まず、教室で一緒に過ごしてみましょう。決めつけるのは、それからで十分です」

初日のEくんは、確かに落ち着かない様子でした。
消しゴムをくるくる回す。
窓の外に目がいく。
ノートを開いたまま、手が動かない。

よく見る光景です。
でも、私はここで一つのことを試してみました。
問題を「解かせる」のをやめたのです。


「ゲームだと思ってやってみようか」
私:「これ、ゲームだと思ってやってみようか。3問連続で正解できるかチャレンジ’」
Eくん:「ゲーム?・・・やる!」

1問目。少し考えて、正解。鉛筆の手が止まらなかった。
2問目。唸りながらも、正解。私は一言だけ言いました。「あと1問でクリアだね」
3問目。正解した瞬間、Eくんが叫びました。

「よっしゃ!!」

気づけば、20分以上が経っていました。Eくんは一度も席を立っていませんでした。


「集中力がない」の正体
このとき、はっきりしました。
Eくんに集中力がなかったわけではありません。
ただ、集中できる「条件」が揃っていなかっただけです。


集中できる条件
・少し頑張ればできそうな難易度である
・終わりが見えていて、ゴールが明確である
・成功したときの手応え・達成感がある


集中が切れる条件
・難しすぎて意味が分からない
・いつ終わるか分からない
・やっても何も変わらない感覚がある

この2つの違いは、子どもの「能力」ではありません。
課題の「設計」の問題です。
大人だって、意味が分からない仕事を延々とやれと言われたら集中できない。
それと同じことが、教室でも毎日起きているんです。

集中力は、「ある・ない」ではなく「引き出せているか、いないか」
条件を変えると、子どもは変わります。


Eくんは、どう変わったか
数日後、Eくん:「あのチャレンジ、今日もやりたい!」
1週間後、Eくん:「今日は5問いけるかも!」
保護者より:「先生、最近家でも少しずつ、自分から机に向かうようになったんです!」

変わったのは、Eくんだけではありませんでした。
お母さんが「この子は集中力がない」という視点から抜け出したとき、
関わり方が少しずつ変わっていきました。

家でのひと声が変わる。
「なんでできないの」ではなく「どうしたらできそう?」に。
その小さな変化が、子どもにとって大きな安心になります。


「できていないこと」より「できる条件」を見る
子どもを「評価」するのではなく、その子が力を出せる「環境」を探す。
これが、私たちの出発点です。

希飛塾では、この3つを大切にしています。
・その子だけのきっかけを探す——興味・得意・心地よさはすべて違う
・「できそう」と思える課題を設計する——難易度・量・時間をその子に合わせる
・小さな成功を丁寧に積み上げる——「できた!」が次の意欲につながる

「集中力がない」と言われていた子ほど、条件が揃ったときの変化が劇的です。
20年以上、子ども達を指導してきて、それは確信になっています。


きっかけは、まだ見つかっていないだけ
もし今、お子さんが勉強を続けられないとしたら、それはその子の限界ではありません。
その子に合ったやり方に、まだ出会っていないだけです。

子どもは、本来すごい力を持っています。
ただ、そのきっかけがどこにあるのか、大人が見つけてあげられていないことが多い。
そのきっかけを一緒に探すのが、私たちの仕事です。

今日も教室で、一人ひとりの「できた!」を増やしていきます。

まずは、お話を聞かせてください

「うちの子、集中力がなくて・・・。」
そのお悩み、一度ぜひ希飛塾にご相談ください。
その子のきっかけ、一緒に探してみましょう。

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